お久しぶりです。

今年3月末に新しく買い換えたPCが、先月またまた壊れてしまい、先日やっと修理から戻ってきたと思ったら、またしてもキーボード不良で、再修理に出発しました。

こんなことが多いなと思い、昨年のブログを見たら、ちょうど同じ時期にブログのシステムが壊れた、などと書いておりますね。毎年の恒例行事でしょうか。

諦めて、古い眠っていたパソコンを引っ張り出してきましたので、平常業務に戻ることに致します。

 

パール講座も続行中なのですが、お知らせ事項も色々溜まってきました。

 

まず、8月12日(月)から16日(金)まで代官山店を夏季休業とさせていただくことになりました。

この時期にご来店のご予定を立ててくださっていたお客様には申し訳ございません。

 

それから、今年になって、コツコツとオンラインショップのリニューアル工事を進めているのですが、やっと

9月7日リニューアルオープンが決まりました。

遠方のお客様にも、代官山店と同じようなおもてなしの雰囲気を味わっていただいたり、タイムリーに新作をご覧いただけるようにしたいと思っています。

リニューアル記念に、色々特典など、ご用意しておりますので、どうぞお楽しみになさってくださいね。

 

オンラインショップのリニューアルに合わせて、

9月7日から9月23日まで  「真珠とダイヤのガーランド」 というテーマで、代官山店でも、フェアを開催いたします。

ガーランドとは、花輪とか、花冠、という意味ですが、

今回は、真珠やダイヤを花に見立てて、パールの柔らかな白い輝きとダイヤのみずみずしい輝きを、色々なバリエーションで楽しんでいただけるような商品をと思って製作中です。

また、追って少しずつご紹介させていただきますね。

 

お問い合わせの多い、関西でのイベントも年内の日程がほぼ決まりました。少し気が早いようですが、時間があっという間に過ぎる気がするこの頃、是非、早めにご予定に入れてくださいね。

 

10月9日~22日     阪神百貨店

10月23日~29日    千里阪急

10月30日~11月5日  西宮阪急

12月4日~10日     阪神百貨店

 

 

パソコン が壊れて、パール講座が中断し、パールちゃんもすっかり夏休み気分ですね!

涼しくなったらまた頑張ろうね。

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最近、じわじわと気持ちが通じているらしく、お客様からお手持ちの眠っている真珠のリフォームを承る機会が増えました。

 何十年も前の、お母様や親戚の方から、譲り受けたものなどですが、大切に使われてきた古い真珠は味わいがあって、新しいものとはまた違った趣がとても素敵だと私は思っています。

豊かな、かけがえのない時間だけが作る、美しい経年変化というものが確かにあると感じます。

 

 叔母様から譲り受けたと、お預かりした状態のネックレス。

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ひとつひとつの珠の形が愛らしいアコヤのセミバロックで、淡いクリームの色が温かみのある真珠です。

このままでも素敵なのですが、長さが短すぎるとのことでしたので、使い回しの出来る一連のロングにすることにしました。お客様のナチュラルな雰囲気に合うよう、ジェイパールのオリジナルのフラワーモチーフで優しい印象の留め具を作りました。

 

柔らかい艶の真珠なので、普段の服装にも合わせやすそうです。

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ネックレスはバロックの形を活かすオールノットで糸組みしました。

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ブレスレットにするとボリューム感が素敵です。

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結婚式で、花嫁が身につけると幸せになれるというサムシング・フォー。

マザーグースの歌が由来だそうです。

         なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの、

         なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの。

 

このパールは、サムシングオールドとしてウエディングで手元にご着用いただけるとのことです。

これから豊かで、愛情に満ちた、かけがえのない時間をいつまでも過ごされますように。


 今日は少し薄曇りのお天気ですね。

前回まで色々な母貝の違いによる真珠の種類についてざっとお話しました。

今日からは、真珠に関した言葉で、よく耳にするけれど、正確には意味を知らないかもしれない、用語についてお話ししたいと思います。

 

今日はシードパールについて、です。

パールちゃんもルイちゃんも神妙な様子でしっかりスタンバイ出来ました。

 

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シードパールという言葉は、主にアンティークのジュエリーに使われる言葉ですが、アンティークジュエリーですと、1㎜にも満たない天然の真珠を指す言葉になります。

特にイギリスのヴィクトリアンの時代(ヴィクトリア女王が即位していた1837年から1901年までの時代を指します)に流行したパリュールと呼ばれるとても細かな細工のセットジュエリーなどに用いられることが多かったようです。

もちろん天然の真珠しかなかった頃ですから、大変希少な素材でした。

当時のシードパールはインドなどで主に採取されて、ヨーロッパに運ばれていましたので、貝の種類までは特定できないようです。

 

現代では、日本真珠振興会によると、天然、小粒の無核真珠のことで、海水産、淡水産を問わず、2mm以下のものを指す、との定義があるようです。最近、ネットでもシードパールが沢山目に留まるようになりましたが、アンティーク以外では淡水真珠の小粒のものがほとんどのようです。

 

小粒の真珠が多いジェイパールの中でも別格に扱われる、シードパール中のシードパール、とでも言うものがあります。

私がこの特別な真珠に出会ったのは、やはり10年ぐらい前のことです。

長くお付き合いをしている真珠の卸し業者さんが、手に入れたものの加工できることろがないんですよ、と、半ば持て余していた、1mmにも満たない砂のように小さな真珠の束。

正確にはアコヤ真珠の砂ケシ(*ケシとは無核真珠のことです。)と呼ばれるものでした。

この砂ケシもアコヤ真珠の養殖の過程で偶然に出来るものだそうですが、一つの貝に数粒しか見つからず、しかも大きさを揃えたり、穴を開けたりという気の遠くなる作業を考えると、あまりにも手間がかかるのでほとんど集まらないとのことです。

大変高価なもので悩んだのですが、余りの美しさに心を奪われてしまったようで、どうしても諦めきれず、運命だと思って迎え入れることにしました。

おかげで、ポワン ド ネージュ(雪の刺繍)というロマンチックなタイトルのジェイパールの中でも特別に思い入れのあるシリーズを作ることになりました。

 

 希少なシードパールへのオマージュとして作っているので、繊細で実用的とは言えないジュエリーなのですが、そんなところさえ愛しいと大切に思ってくださる優しい方が沢山いて、人気のシリーズになっています。

 

ポワン ド ネージュ フルエタニティリング R-01

リング

着けるとこんなに繊細です。

ポワン ド ネージュ リング

 

ポワン ド ネージュ N-02 3連ネックレス

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ポワン ド ネージュの中で一番ボリュームのある30連のネックレス。

ポワンド ネージュ N-05 30連ネックレス

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シードパール

 

目を見張るような細やかさですので、是非、代官山店で実物をご覧になってみてくださいね。

 

重要ですので、ご購入の前にご確認ください。

*シードパールネックレスのご使用上の注意

下記のような紐状のものを好む猫の居るご家庭ですと、自宅で着用しようとするだけで、狙われること間違いありませんので、くれぐれも御注意ください!

 

 近くにあるだけでとても危険です!

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油断していると、

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必ずこうなります。

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パールちゃんの真珠講座を連載中ですが、今日はちょっとだけ中休みです。

梅雨の不安定なお天気の間、目を楽しませてくれている紫陽花ですが、今年の紫陽花を眺められるのも後、半月ぐらいですね。

一年が半分終わったなと感じる頃です。

 

代官山店のテラスの紫陽花です。

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淡い色の涼しげなグリーンアメシストで紫陽花モチーフのリングとペンダントヘッドを一点ずつ作りました。

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ジャルダンペンダントヘッド PH-02  アジサイ/グリーンアメシスト

 

紫陽花の横に小さなパールも添えました。

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 アジサイペンダントヘッド   アジサイ

 

来週から代官山店の店頭に並びますので、よろしかったらご覧になってみてくださいね。


じゃあ、今日は黒真珠のお話にしましょうね。

(見本の真珠をオモチャにしたり、食べたりしてはいけないそうです)

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(見ると絶対食べそうになるので、我慢我慢。)

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黒真珠というのはクロチョウ貝(黒蝶貝)という貝から採れる黒い真珠のことで黒蝶真珠とも言います。

クロチョウ貝は暖かい海を好む10cmから20㎝ぐらいの大きさの貝で、アコヤ貝よりは大きく、シロチョウ貝よりは小さな貝です。市場に出ている黒蝶貝真珠の90パーセントは仏領ポリネシアのタヒチ産ですので、通称でタヒチとも呼ばれます。

余り知られてないようですが、黒蝶真珠も沖縄の石垣島で世界で初めて、苦労に苦労を重ねて養殖に成功したという歴史があるのですが、現在、沖縄産は流通量の約1パーセントにも満たないぐらいだそうです。何だか切ないですね。

 

(切ないです。)

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(切なすぎるわ。)ワタちゃんです。

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養殖の歴史もまだ浅く、沖縄で成功したのも、ポリネシアで日本人の技術者が養殖を成功させたのも、昭和30年代のことですので、まだ50年ぐらいなんですね。

それ以前の黒蝶真珠は全て、天然の真珠ですが、40万個の貝から1個の割合ぐらいしか採れないので、幻の真珠と言われていたそうです。

色は黒といっても、複雑な干渉色で、ピーコックグリーンと呼ばれる、クジャクの羽のような色が有名です。

 

本来は黒真珠とは黒蝶真珠を指したのですが、

現在、黒真珠と言われている中にはクロチョウ貝から採れる自然に黒い真珠と、アコヤ真珠や淡水真珠を黒く染めた真珠があります。

 

左は黒蝶真珠、右は大きな淡水真珠を黒く染めたもの。

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もっともっと話したいことがあるのですが、どうやら、真珠に危険が迫っているので今日はこの辺までで。

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