パールちゃんもワタちゃんも夏の間は窓の見張り番をしながらのんびりと過ごしてきましたが、
少し涼しくなったらまた頑張ろうねと約束していたので、そろそろ真珠講座を再開することにしましょうね。
「はい」
今回はハーフパールについてお話しますね。
先日リニューアルオープンしたジェイパールのオンラインショップでも、良くご覧いただいている方はハーフパールという言葉を目にされているかと思います。
ハーフパールというのは、真円の真珠をカットして半球状にしたもので、ヴィクトリア時代を中心としたアンティークジュエリーで見ることが出来るものです。
ずっと幻の技法と言われていて、なぜこんな手間のかかることをしていたのか、どうやってカットしていたのかも正確にはわからないようです。
余りにも高価だった天然の真珠を半分にすることで数を増やしたとか、真珠の綺麗な面だけをとったとか、諸説あるようです。
私もアンティークのジュエリーを見るたびに、ハーフパールの素材に憧れていたのですが、どうやら切実な思いが通じたらしく数年前にやっと手にすることが出来ました。
こんな真珠です。とてもとても小さいです。
ジェイパールで使用しているハーフパールはアコヤ真珠の1.3mmから2.0mmのシードパールを半球状にカットしたものですが、0.1mmの単位で、サイズや形や色や高さを調整しながら、慎重にセッティングをしてジュエリーに仕上げます。
こちらはハーフパールだからこそ出来たパールのフルエタニティのリングです。
パールなのにこの薄さです。
この薄さがハーフパールの真骨頂で、まるでレースのように肌に寄り添って、フルエタニティにしても、出っ張りがなく、指と指の間にも違和感がありません。
ちなみに、ハーフパールと共にスタートしたタペストリーのシリーズでは、全てにハーフパールを使用しています。
個人的に気に入りすぎて、ライフワークのつもりで取り組んでいますが、真珠が希少過ぎるので、ハーフパールが手に入る限りゆっくりとゆっくりと進める予定です。
他にも、ハーフパールを大切に使ってデザインしたジュエリーをジェイパールオンラインショップでご覧いただけますので、よろしかったらのぞいてみてくださいね。