じゃあ、今日は黒真珠のお話にしましょうね。
(見本の真珠をオモチャにしたり、食べたりしてはいけないそうです)
(見ると絶対食べそうになるので、我慢我慢。)
黒真珠というのはクロチョウ貝(黒蝶貝)という貝から採れる黒い真珠のことで黒蝶真珠とも言います。
クロチョウ貝は暖かい海を好む10cmから20㎝ぐらいの大きさの貝で、アコヤ貝よりは大きく、シロチョウ貝よりは小さな貝です。市場に出ている黒蝶貝真珠の90パーセントは仏領ポリネシアのタヒチ産ですので、通称でタヒチとも呼ばれます。
余り知られてないようですが、黒蝶真珠も沖縄の石垣島で世界で初めて、苦労に苦労を重ねて養殖に成功したという歴史があるのですが、現在、沖縄産は流通量の約1パーセントにも満たないぐらいだそうです。何だか切ないですね。
(切ないです。)
(切なすぎるわ。)ワタちゃんです。
養殖の歴史もまだ浅く、沖縄で成功したのも、ポリネシアで日本人の技術者が養殖を成功させたのも、昭和30年代のことですので、まだ50年ぐらいなんですね。
それ以前の黒蝶真珠は全て、天然の真珠ですが、40万個の貝から1個の割合ぐらいしか採れないので、幻の真珠と言われていたそうです。
色は黒といっても、複雑な干渉色で、ピーコックグリーンと呼ばれる、クジャクの羽のような色が有名です。
本来は黒真珠とは黒蝶真珠を指したのですが、
現在、黒真珠と言われている中にはクロチョウ貝から採れる自然に黒い真珠と、アコヤ真珠や淡水真珠を黒く染めた真珠があります。
左は黒蝶真珠、右は大きな淡水真珠を黒く染めたもの。
もっともっと話したいことがあるのですが、どうやら、真珠に危険が迫っているので今日はこの辺までで。