2013.07.09. | リフォーム
最近、じわじわと気持ちが通じているらしく、お客様からお手持ちの眠っている真珠のリフォームを承る機会が増えました。
何十年も前の、お母様や親戚の方から、譲り受けたものなどですが、大切に使われてきた古い真珠は味わいがあって、新しいものとはまた違った趣がとても素敵だと私は思っています。
豊かな、かけがえのない時間だけが作る、美しい経年変化というものが確かにあると感じます。
叔母様から譲り受けたと、お預かりした状態のネックレス。
ひとつひとつの珠の形が愛らしいアコヤのセミバロックで、淡いクリームの色が温かみのある真珠です。
このままでも素敵なのですが、長さが短すぎるとのことでしたので、使い回しの出来る一連のロングにすることにしました。お客様のナチュラルな雰囲気に合うよう、ジェイパールのオリジナルのフラワーモチーフで優しい印象の留め具を作りました。
柔らかい艶の真珠なので、普段の服装にも合わせやすそうです。
ネックレスはバロックの形を活かすオールノットで糸組みしました。
ブレスレットにするとボリューム感が素敵です。
結婚式で、花嫁が身につけると幸せになれるというサムシング・フォー。
マザーグースの歌が由来だそうです。
なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの、
なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの。
このパールは、サムシングオールドとしてウエディングで手元にご着用いただけるとのことです。
これから豊かで、愛情に満ちた、かけがえのない時間をいつまでも過ごされますように。