先日、TVで「ALWAYS3丁目の夕日’64」が放映されていました。昭和39年の東京オリンピックが開催される年が舞台の映画ですが、お嫁入りする六ちゃんにトモエ奥さんが、アコヤ真珠のネックレスを譲るシーンが温かくて印象的でした。可愛いレースのウエディングドレスと初々しい六ちゃんにとても良く似合う小振りなグラデーションの真珠でした。
特別なときに特別なものとして贈られた真珠が、時が流れて、世代が次へ移って行く象徴としても素敵な役割を演じているように感じました。
自分のささやかな人生を真珠に捧げるつもりでいるので、日頃から真珠のことを考え続けているのですが、色や形が様々で、柔軟なデザインが出来る親しみやすい淡水パールに比べて、丸くて、白くて、内側から輝くアコヤ真珠は、上品で清楚で、デザインのしようがないぐらい完成された状態のものだとつくづく感じています。
なので、アコヤ真珠に関しては、恐れ多くもデザインをするというよりは、心を通わせて、真珠が喜ぶことをする、という気持ちでいます。
ホームページやオンラインショップをご覧いただいていて、ずっと前から、メールなどでやり取りをさせていただいている遠方のお客様から、ご注文いただいたアコヤ真珠のネックレスとピアスです。
お目にかかったことがないのですが、可愛らしい優しい人柄が感じられて、想像しながら、お好きなスミレモチーフで留め具を作らせていただきました。
アコヤ真珠は、優しいピンクの光沢で、愛らしい5.5mmの大きさのベビーパールを選びました。
これから沢山のハレの日に、誇らしげにお供をさせていただくことを夢見て、明日優しい方の元に旅立ちます。