本日も引続き、セミオーダーリフォームのご紹介です。
譲り受けたアコヤ真珠のネックレスは糸替えのご依頼がとても多いお品です。
お預かりした時は大体、この写真のように、隙間が出来ている事がほとんどです。
これは撚られている糸が劣化して、ほつれて緩んでいる状態です。
この状態で使用し続けると、何かのタイミングで切れて、珠がバラバラになってしまう可能性がありますので、糸替えが必要です。
糸替えの方法は大きく分けて、①糸加工 ②ワイヤー加工があります。
それぞれに特徴がありますが、ワイヤーに関しては改めるとして、今日は糸加工の説明をしますね。
パールネックレスの糸には、絹糸、テトロンなどの化学繊維、超強力ポリエチレンGPTが使われますが、強度が一番あるのはGPTという素材になります。ジェイパールでは特にご指定がなければGPTを使用します。
糸加工の方法にはサイドノット(一般的なプレーンな加工方法です)、もしくはオールノットという方法があります。
ノットは結び目のことですが、オールノットは珠と珠の間に結び目を一つずつ作る方法で、とてもしなやかさが出ることと、万が一切れた時でも珠がバラバラにならないという特徴があります。
大きな珠や、色々アレンジをして使うロングネックレスには特にお勧めですし、クラシックな雰囲気に見えることも個人的に大好きです。手間と時間がかかり、技術の差がとても出るので、熟練した専門の職人さんに依頼していますが、珠の大きさや穴の大きさに合わせて絶妙な加減が出来るにはやはり、口頭で伝えきれない、沢山の経験が必要です。
ただその分加工費が高くなりますし、後で長さを直したいという時も手間がかかりますので、ニーズに合わせてご検討くださいね。
今回は元々サイドノット加工のものでしたが、オールノットで糸替えすることになりました。
合わせて、長さも40センチの短めのチョーカーに。
オールノットです。珠と珠の間の結び目があります。
しなやかに仕上がりました。
オールノット加工で短めにしたことで余った真珠。
余った真珠を2珠利用して、ご注文いただいたダイヤのピアスのチャームを作りました。
短めのパールネックレスと、揺れるピアスをボーダーのカットソーに合わせて、とてもお洒落につけてくださいました!
是非、沢山ご愛用くださいね。